「グリホサート 身近な除草剤にひそむ危険」(天笠啓祐著)の内容を、ぎゅっとまとめました。グリホサートは木曽町でもたくさん撒かれています。怖い話がいろいろありますが、知っておくと先回りして危険を避けることができますので、良かったら読んでみてくださいね。
詳しく知りたい方は、ぜひ冊子をご購入ください。
グリホサートの害

グリホサート系除草剤は、グリホサートに、界面活性剤や重金属などが添加されたものです。これらは、がんを引き起こし、肝臓や腎臓や神経系へダメージを与え、内分泌をかく乱し、パーキンソン病の早期死亡などを引き起こすと言われています。
特に、妊婦さんの体や臍の緒からグリホサートを含む複数の農薬が検出されたのは衝撃的です。そのダメージは胎児・子ども・孫・ひ孫まで続くという研究結果もあります(P30-34)
しかし、日本では今も広く使われおり、しかも2017年、食品のグリホサート残留基準が、最大150倍にまで緩和されてしまいました(P17)。
体や食べ物に入り込むグリホサート
グリホサートは、すでに人の体や、食べ物の中に入り込んでいることがわかっています。
2019年の調査では、検査した28人のうち19人からグリホサート系化学物質が検出されました。また、スーパーなどに売っている複数のパンからグリホサートが検出されています(P20)。
動物や環境に入り込むグリホサート

牛や猫や犬などにリンパ腫(血液の成分であるリンパ球のがん)が増えており、グリホサートの関与が疑われています。牛や豚や鶏には、グリホサートを大量に使う遺伝子組み換え作物が与えられています。
ミツバチをはじめとする虫の神経系や腸内細菌にも、ダメージを与えている可能性があります。
また、水質汚染や土壌汚染を起こし、環境にも大きな影響を与えています。
グリホサートを作ったのは誰?

開発したのはアメリカのモンサント社。「ラウンドアップ」という商品名で販売しました。
モンサント社は、ベトナム戦争の時に枯葉剤を作った会社であり、たくさんの”奇形”の子ども達を生み出しました。ラウンドアップは、中南米でのゲリラ戦対策用枯葉剤として使われました。
2018年、モンサント社は、ドイツのバイエル社に買収されました。 バイエル社は、ユダヤ人などに毒ガスを作らせ、それを使ってユダヤ人自身を大量殺戮することに加担した会社です。
グリホサートの安全性をめぐる戦い
グリホサートをめぐって、危険だとする人々と、安全だとするメーカーの熾烈な戦いが続いています。
危険だとする人々
2015年、国際がん研究機関が、「グリホサートは、人に対しておそらく発がん性がある」と発表しました。この結果は世界に衝撃をもたらし、各国が禁止や規制に動き出し、さまざま科学者や研究機関がグリホサートの危険性を証明しました。2018年には、末期癌を患った校庭管理人の男性がモンサントに訴訟を起こし、320億円の損害賠償を命じる評決が下されました。この後、次々と裁判が起こされ、モンサントは敗訴しました。
安全だと主張するメーカー
一方メーカーは、安全だと主張しています。日本モンサント社の社長は「ラウンドアップは、植物をすべて枯らす地球にやさしい除草剤です」と言ったそうです。メーカーのウェブサイトには、安全であるとする証拠や、権威がある人が話している動画などがたくさんと並べられていて、あやうく信じてしまいそうになります。
しかしちゃんと見ると、不都合な研究の排除やデータの偽造(P24, 25)、裁判の敗訴(P46)、禁止や規制となった国や地域について(P48)は書かれていません。
両方の話をちゃんと聞くのは大事ですね。
グリホサートと木曽町
木曽町では、グリホサート系除草剤が、学校の校庭や公共施設などで使われています。校庭で遊ぶ子どもたちばかりではなく、散布を担当する方や、周辺住民の方々へ健康被害が心配です。また、犬や猫など動物や環境への影響も心配です。
私たちはどうすればいいの?
私自身は、あるモノについて、安全だという研究結果と、危険だという研究結果が両方ある場合、危険なモノとして扱います。つまり、「予防原則」を取ります。私は、皆さんにも予防原則で行動することをお勧めしています。
たとえ自分が大丈夫だったとしても、体が小さく神経が未発達な子どもや、動物や虫がどのようなダメージを受けるかはわかりません。取り返しのつかないことになるまえに、先回りして防ぐことが大事です。
私は今、木曽町内の学校や公共施設を、温水除草機で除草するプロジェクトに関わっています。これは、子どもや犬や猫へのダメージはゼロ。環境への影響も限りなく小さくすることができる除草方法です。
目黒峰人
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理想の木曽プロジェクトは、人・社会・未来の三つの軸で木曽町をもっと良くしていく取り組みです。

《参照》
国会議員予備調査について. デトックスジャパン. 2019.05.21. https://detoxprojectjapan.jimdofree.com/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%81%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89%E7%B3%BB-%E5%B0%BF-%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E5%86%85%E5%AE%B9-%E7%94%B3%E8%BE%BC/%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%93%A1%E4%BA%88%E5%82%99%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
農薬による人体汚染が明らかに. 日本消費者連盟. https://nishoren.net/tokushu/19433.
モンサントと親会社バイエル、知っておくべき5つの事柄. AFP. 2018/8/14. https://www.afpbb.com/articles/-/3186001
No qualified majority reached by Member States to renew or reject the approval of glyphosate. EU. 2023/11/16. https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/statement_23_5792
バイエル史上最大の買収が完了. バイエル. 2018/09/11. https://www.bayer.jp/ja/news/biggest-acquisition-bayer-history
グリホサートが世界中で禁止なのは本当?実際の販売状況を解説. 2025/07/25. https://www.roundupjp.com/safety/column/detail12.html.