というのは、私自身、若い頃は様々なことに悩み、社会に居場所を見つけられなかった弱い男性の一人だったからです。当時から何かできないかと思っていましたが、自分で精一杯でなにもできませんでした。
すべての人が尊厳と権利を尊重されることが基本ですが、本記事は課題当事者として男性について書いていきます。
弱者男性/弱い男性
2010年頃から「弱者男性」(じゃくしゃだんせい)という言葉が使われ始めました。弱者男性とは、身体障がい・精神障がい・社会に馴染めない・コミュニケーションが苦手・低収入・独身・容姿など、様々な要因により社会的に弱い立場に置かれた男性のことです。
弱者男性という言葉は、ネガティブなイメージを伴うことがあります。より弱い者を攻撃する人々、男尊女卑・アンチフェミニズム・ミソジニー(女性嫌悪)、LGBTQ+や他民族に対し差別をする人々などです。確かに、人から軽んじられ、社会に阻害され、そうなってしまう人もいると思います。
しかし、そうではない人もたくさんいるはず。繊細で、人や社会にうまく馴染めず、孤独のうちに生き、死んでしまう(かもしれない)男性たちがいるはずです。私は、実際にそういう人たちに出会ってきました。
弱い存在と課題を可視化するのは難しい
男性は毎年平均、女性の2倍自殺しています。(例えば2023年は男性1万4862人、女性6975人)
すべての人が弱い男性ではないでしょうが、その確率は高いように思えます。
社会的に強い人々は、自分で自分の課題を可視化することができます。
しかし社会的に弱い存在や、その存在が直面する課題を可視化するのはとても難しいものです。
しかし、何とかして存在と課題を可視化することによって、はじめて解決に向かって動き始めることができます。
解決の糸口
弱い人が 手っ取り早く強くなる方法
無い思います。
偉人はともかく、普通の人はゆっくりゆっくり時間をかけて、小さなことを積み重ねて強くなっていくと思います。
では、私にできることはあるのだろうか?
一つは、自分自身がうまくいった試みをシェアすることです。
例えば、「掃除をする」「いつも整理整頓をしておく」「ちゃんとしたものを食べる」といった、一見些細なことだけど、とても重要で、生きるための基盤になること。(掃除や整理整頓の大切さは科学的に証明されています。)
また、「新しいことを経験する」「自分が生きる使命は何なのかを求め続ける」「依存しないことを決心する」「誰かの役に立つことを仕事にする」といった、どう生きるかに関わることなどです。
もう一つは、しばらく前から取り組んでいるけどなかなか完成しない「男の癒し手帳」を作ることです。この手帳は、自分の生活を整え、自分や人と向き合い、自分の未来を自分で作ることをサポートする手帳です。
そして、政策としてできることもあると思います。まずは、「弱い男性」の存在の可視化やヒアリング、課題抽出などの情報収集が必要です。先日、木曽町の男女共同参画委員会が行ったアンケートでは、有益な情報が可視化されたと聞きました。そのような形で行えば、ある程度の実態調査ができるのではないかと考えています。実態調査と分析ができれば、有効な解決法=政策が見えてくるはずです。
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理想の木曽プロジェクトは、人・社会・未来の三つの軸で木曽町をもっと良くしていく取り組みです。

《参照》
弱者男性. Wikipedia.
弁護士JPニュース. “男性”の「自殺率」は女性の2倍 原因は「生物学的な傾向」か、「社会的な要因」か?. https://www.ben54.jp/news/1479.
日経ナショナル ジオグラフィック. 片付けは心の健康にいい、体や人間関係にも、科学の裏付け. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/011700029/.