猫のこと勉強会@松川町

猫の生態、問題、解決方法、具体的な事例までを網羅したお話しでした。
頭の中で散らばっていた知識を、どう分類し、整理すればいいのヒントがわかり、とてもためになる勉強会でした。
今後、問題に取り組んでいくベースができたと思います。
イベントの主催は「猫にゃんズ」、講師は木曽町にもきてくださっている松木信賢先生です。松川町が後援しており福祉や環境からも参加されていました。
勉強会の内容を共有

簡単に分類と内容を共有します。間違い、抜け漏れ等ありましたら教えていただけるとうれしいです。
①猫の生態を知る
猫の習性を、理解し、利用することで、合理的に猫を減らすことができる。
- 寿命 外飼5年 室内飼16〜19年
- 繁殖 多産。年2〜3回、妊娠期間60日強、1回4〜5頭を産むj。
- 食事 時間を決めると、必ずその時間に来る
- 糞尿 トイレを設置すると必ずそこにする
- テリトリー 餌場を中心に半径最大、女50m、男400m
②猫問題を知る
- 環境問題 糞尿、発情の鳴き声、爪研ぎ、屋内外自由
- 飼い方問題 多頭、未不妊去勢しない、内外自由飼い
- 市民の問題 啓発不足
- 猫の被害 ロードキル(長野県では殺処分より多い)等
③目的を知る
法や行政における、猫問題解決・地域猫活動の目的は、あくまでも「市民生活の向上」と「環境美化活動((繁殖・餌・排泄の管理)」(家庭動物党の使用及び保管に関する基準/猫の使用及び管理に関する基準:6))
動物愛護活動ではない。しかし続けていくと愛護につながる人もいる。
④問題を解決するためのステークホルダー
猫
現場確認→ 猫の全数把握→ 捕獲→ 不妊去勢→ 定時定点給餌・トイレの設置
猫の保護者
飼い主、餌やりさん
活動をする人
団体、ボランティア、獣医
地域住民
活動の見える化が一番大事。
接触(住民、自治会長、班長など)→ 啓発→ 開始周知→ 途中経過周知→ 結果周知→ 新たな情報収集(取りこぼしを防ぐ)
行政
自治体、保健所、社協の連携
⑤猫活動のゴール

地域猫活動のゴールと、本当に目指すゴールは違う
- 地域猫活動のゴールは、苦情がなくなること、地域の人がみんな知っている状況を作ること、ちゃんとした飼い主を増やすこと、室内飼いにすること
- 本当に目指すゴールは、ロードキル0がわかりやすいゴールとなる
ワークショップの開催はアリ?
おそらく、私も含め多くのボランティアが最初に戸惑うのは、具体的にどう動くのが正しいの?ということ、例えば、
- 耳のカットされていない猫を見かけた、子猫の声がどこからか聞こえた。どう動くのが正しい?
- 多頭飼育しているらしい状況をを見かけた。どう動くのが正しい?
- 交通事故に遭って生きている猫を見かけた。どう動くのが正しい?
といったことなのではないでしょうか。
ですので、木曽町や木曽郡で、具体的な行動手順を学ぶワークショップをやるのは有効かもしれないと思いました。具体的に動けるようになってから、なぜこう動くのかと言う理屈を入れると、より深く理解できるかもしれません。
いろんな方に聞いてみて、要望が多そうでしたら木曽ネコ会のイベントとして企画してみようかなと思います
目黒峰人
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理想の木曽プロジェクトは、人・社会・未来の三つの軸で木曽町をもっと良くしていく取り組みです。
